同情した

http://d.hatena.ne.jp/Trou/20071020#p1
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子供の書いた作文に詩的な良さを感じた大人が,日本語的には間違ってるけど良いじゃんと言ってる.「日本語教育によってこういう良さが失われるからどうにかせんとあかん」っていう主張.
まあ,この人の主張がどうこうというわけではないのだけれど,ふと,自分に引きつけて勝手に中の子供に同情した.


対象となっているのは,NAKAHARA-LAB.NET 東京大学 中原淳研究室 - 大人の学びを科学する: ちびまる子ちゃんの学習マンガで引用しているちびまる子ちゃんの作文教室 (ちびまる子ちゃん/満点ゲットシリーズ)の例題

 花輪君は、とってもやさしいところがいいと思うので、この前、消しゴムを貸してくれたとき、ありがとうって言わないでごめんね。


元の文章を読まずに勝手に解釈すれば,この子は多分詩として書いたんじゃないんだろう.というか,普通に作文として書いたんだろうと思う.だから,詩として褒められるときっとこの子は困るんじゃないかと思う.
そう考えると,詩として褒められるのは,この子にとって見たままを忠実に描いたのに抽象画として褒められるような感じだろうと思う.
褒められるのは嫌じゃないが,そういう意図はないんだけどなという感じじゃないかと.


私も,意図しないところで何か褒められるというか評価されることがある.
「ウケル」ってやつで,本人にとってはウケを狙ったつもりではなく普通の発言のつもりが,ウケルことがある.たまに,バカウケして後日「あなたの発言を思い出して家でも笑ってしまった」だとか「横断歩道で友人にあなたの話をしたら隣のおじさんまで爆笑してた」とか言われることもある.
笑いを提供するのは良いことだとは思うけれど,まっとうなコミュニケーションじゃないなとは思う.
具体的なネタは身内バレのリスクがあるが,例えば面白がってブクマしてくれた人もいた頭いいとは - 空気は読んで踏みにじるものにネタを含めたつもりはなかった.


まあ,結局すべて私の邪推でしかないが,自分の意図しないことでの評価はポジティブでも結構困るよねと勝手に同情してしまったという話.