raurublockさんへの質問
ヒューリスティクスとロジック - raurublock on Hatena
を読んで,よくわからないところがあったので.
語られているのは何か?
どうも,ヒューリスティックというのはなくすべきものだという風に思っているようなのですが,そこでいうヒューリスティックというのは何を指しているのでしょうか?
ヒューリスティックというのは非常に沢山の種類がある(というか見つけられている)のだけれども.
全てのヒューリスティックを対象としているわけではなく,ヒューリスティックのなかのステレオタイプについて語っているという理解で良いんですかね?違うとして考えますね.
会話の読み取りについて,認識候補の決定なんて,網羅的にシステマティックに行うということは無理で,あなたのようにうまいことヒューリスティックを使うことは大事でしょうね.で,この場合使われているのは,「単語から文脈によって候補を決定する(そのほかの情報と単語を対応づける)」とか「どこで探索を切り止めるのか」という種類のヒューリスティックですね.他にもあるかもしれませんが.
つまり,私は以下のように理解しました.
raurublockさんは例えばこんな感じで補完しているのでしょうか?
「今日はふぃふぃお天気ですね.」
と言われたときに,
- 自分はふぃふぃという単語を知らない
- ふぃふぃは単語ではないはずだと考える.
- 相手はふぃふぃではなく,別の単語を言ったはずだと考える.
- お天気の前につく単語として思いつくものをリスト化する
- 思いつかなくなったら止める.
- 窓の外の景色から今日の天気を評価する(良い天気だ)
- 相手も自分と同じ評価をする可能性が高いと思う
- この回答に満足であるだから,それ以外を探す必要はないとして探すのを止める.
- 「良い」と言ったと結論する.
本当はraurublockさんの思考プロセスを勝手に妄想するのは悪いと思うのです.しかも適当なので,穴があるかもしれませんが.こう考えると,やっぱり,ヒューリスティックって大事だねという結論になるのですが・・・
差別について
ハテブ※で「「この地域だと日本語を解する人と遭遇する確率が一番高い」はヒューリスティックじゃないの?その確率分布はどっからでたのか」としたのですが.
ようは,
- 確率分布は既知というけど,その確率分布は客観的なものですかということです.主観的な確率分布であるとするとそれはゆがまずに客観的な確率分布と等しい分布になっていますか?何故そういえますか?
- 「金持ちである人は身なりが良いという確率が一番高いとかいう前提から考えるに身なりのいい人→身なりの普通な人→身なりの汚い人という順番で試してみるのが期待値的に最も効率良いだろう」と「この地域だと日本語を解する人と遭遇する確率が一番高い*1とかいう前提から考えるに日本語→英語→中国語という順番で試してみるのが期待値的に最も効率良いだろう」の違いはなんでしょう?
2はこうみると,構造的には同じに見えるのですが.
一応,私は決して人種差別を肯定するものではないですし,ヒューリスティック100%が良いと思っているわけでもありません.