無断リンクは嫌がらせか

くっぱのブログ - 禁止宣言は手軽な呪文
http://d.hatena.ne.jp/quppa/20070906/1189032757
くっぱさんという無断リンクに対していろいろ考えている人がまとめを出したというので読んでみた.各記事は全く意味がわからなかったけれどまとめなら大丈夫と思ったのだが,判りづらかった.
以降は,上記記事のみを読んでsor_aが思ったことを書いてみた.議論全体としては変なことを言っている可能性がある.


この人の文章で一番判らなかったのはこの人の嫌がらせの定義だ

「嫌がらせ」という言葉の語義についてですが、「相手にとって嫌な行為であると知っているにもかかわらず相手に対してその行為をする行為」という意味で扱います。

http://d.hatena.ne.jp/quppa/20070906/1189032757


後の議論で「無断リンク禁止に無断リンクするのは嫌がらせだ」としてまるでこの定義における「嫌がらせ」が悪いことであるように使われているのだけど,何で悪いかが判らない.私も一般にいわれる「嫌がらせ」は悪いことだと思うけれども,くっぱ氏の「嫌がらせ」が悪いことかは判らない.



判らない理由はこの人がと受け手の「知識」と「意図」を一緒にしているからだと思う
例えば「自分がリンクしようとしているサイト主(送り手)が無断リンク禁止を掲げている」という情報をリンクしようとしている人(受け手)が得たとする.クッパさんの定義によればこの状況で無断リンクする人はすべて嫌がらせとなる.
情報の取得から無断リンクをするという決定までの間にどんなのがあり得るか想像してみた.

  • 送り手の意図の推測

送り手のメッセージの意図を自分に都合の良いように推測する.
送り手のメッセージはネタだ.だから,本当は無断リンクをしても嫌ではない

  • 葛藤解決の結果

自分の希望と情報の間の葛藤を解決した結果
「私(受け手)は早く記事をupしたい,リンク許可を取りたくない」と「送り手の嫌がることはしない方が良い」・・・さぁどうする・・・その過程としては例えば「だってしたいんだもん」「だって相手は間違ってるんだもん.間違った主張に従う必要はないよねぇ」などで上の推測も入る場合がある

  • 受け手にとっての情報の小ささ

送り手が嫌かどうかという情報自体がリンク決定に対する判断基準とならないため,決定に影響しない
無断リンク嫌なの,で?あなたが嫌かどうかなんて自分の記事制作に全然問題にならないし」

  • 嫌だからする

送り手を嫌な気分にさせることを意図して嫌な気分にさせることをする.
「お,無断リンク嫌なの.オレサマ送り手が嫌なことするのだあぁいすき.無断リンクしちゃえぇ」


「嫌がらせ」という言葉には一番最後以外当てはまらない気がする.
無断リンク禁止が良いことか悪いことかを議論するときに,無断リンクする人の意図を考慮したほうが良いと思う