くっぱさんへのsor_aの誤読2状況説明

くっぱさんへのコメントでまた,sor_aの誤読があったとの指摘をいただいた.本来ならくっぱさんのコメント欄に書くべき内容だが,これがだいぶ前の話ですでに議論は進んでおり今更感があること,分量が長いことからトラバさせていただく.
何で長くなったかというと,どうして誤読なのかがさっぱり判らないからだ.本人が誤読だというのだから,このコミュニケーションのどこかに誤解が発生したことは確かなのだが,どこかがわからない.うんうん悩んでいる間に時間だけがたったと言うわけだ.それで,とりあえず,関連資料としてコメントを全文引用した.何が関連するのかすらよくわからなくなったからだ.


まず,くっぱさんに私信です.
URLはありません.これは,くっぱさんのコメントからのsor_aの推測による物です.また,指摘いただいたのにぐずぐずしていて申し訳ありません


はじめは
嫌がらせって悪いこと? - くっぱのブログ
でのsor_aへのくっぱさんのコメントがあり,

sor_aさん
トラックバックいただいたエントリーを読ませていただきました。
無断リンク禁止宣言の本質的効果は、「一方的に差別的に狙い撃ちで」という状況を相手に設定できるという点にあります。
このことにより、無断リンク禁止宣言をした人は無断リンク行為をする人のことを「よくもまあ一方的に他人が嫌だということを差別的に狙い撃ちみたいにできるものだね、変な人だ」と自己納得しやすくなるのかもしれません。また、もしも相手が「他人が嫌だということを差別的に狙い撃ちでしているわけではない」という説明を軽視したくない人であった場合に、無断リンク行為が重荷になるかもしれません。
キーポイントは「嫌がらせ」ではなく「一方的に差別的に狙い撃ちで」の部分です。』 (2007/09/11 00:03)


この時点でsor_aはくっぱさんの意図が「無断リンク禁止をする人が何故無断リンク禁止をするのか」について効果という観点から考えているのだと考えた.
sor_aがこのコメントから,以下のコメントを返した.

sor_a 『くっぱさん
さらなるご説明ありがとうございます.
少し,分かった気がします.
つまり,あなたは
無断リンク禁止宣言をすることが,無断リンク禁止宣言をする人にとって,どんなメリットがあるか」を知りたかったと言うことでしょうか.

その結論として
無断リンク禁止宣言をすると,

無断リンク禁止宣言をする人が無断リンクした人に対して『この人は無断リンク禁止宣言をした自分のサイトを無断リンクした.だから,この人は差別的にねらい打ちみたいにする変な人だ』として,非が相手にあると思うことが出来る.」

という無断リンク禁止宣言をした個人内におけるdisclaimerとしてのメリットがあり,かつ

「リンクをしたい人が無断リンク禁止宣言を見て『このサイトを無断リンクすると,このサイト主に差別的でねらい打ちみたいにする変な人だと思われる.だから,無断リンクはしない」として無断リンクが多少なりとも減る」

というリンクをしたい人に与えるリンクをしないという行為への正の効果としての実質的なメリットの2種類があると主張なさっていると言うことでしょうか.


あなたは,無断リンク禁止宣言をする人はこのような思考の結果として無断リンク禁止宣言をしているとお考えなのですね.
どれだけ一般化できるか分かりかねますが,非常に面白いシミュレートの結果だと思います.』 (2007/09/11 16:11)


それに対し,くっぱさんが

sor_aさん

本当のことをいうと、私は以前から無断リンク禁止論争を端で見ていて、無断リンクをされた側が嫌がらせだと言い、それに対する無断リンク側も禁止宣言が嫌がらせだと言う話の展開に、ちょっと違和感を感じていました。つまり、この話の展開では両者はお互いに嫌がらせをしているのだから痛み分けっぽい形なのですが、でもどこかに非対称な部分が密かに隠されているような気持ち悪さを感じていたのです。

なので、今回の私自身の収穫は、無断リンク側には無断リンク禁止側にはない「一方的に差別的に狙い撃ち」という側面があることを明らかにできたということになりそうです。


と言うコメントをしてくださったので,sor_aはくっぱさんが以下のことを述べる意図があったと推測した.

  1. 無断リンクをされる側と無断リンクをする側の討論は引き分けであるに見えるが,くっぱさんは非対称であると思っている.→くっぱさんは無断リンクされる側か無断リンクする側のどちらかに失点があると思っているらしい.
  2. 非対称である理由として無断リンクをする側に「一方的に差別的に狙い撃ち」という側面がある→その前のくっぱさんのコメント「もしも相手(sor_a注:無断リンクする人)が「他人が嫌だということを差別的に狙い撃ちでしているわけではない」という説明を軽視したくない人であった場合に、無断リンク行為が重荷になるかもしれません。」ということを合わせると無断リンクする側に失点があると思っているようだ.

つまり,sor_aはくっぱさんが「自分は直感的に無断リンクをする人に問題があると感じていて,その理由を考えてみた」と言っていると思い,内省報告というか確証バイアスというか,まあそういうことをしてるのかと納得した
そこで,失点であると思う理由が知りたくてsor_aは以下のコメントを返した.

sor_a 『くっぱさん

目的が分かると理解しやすくなった気がします.
クッパさんは最初から,「無断リンクをする側が無断リンク禁止宣言を破る行為が問題だ」という信念のもとに,なぜ,自分がそう思うのかを理由づけたいということだったんですね.それとも,正当化でしょうか?

「一方的に差別的に狙い撃ち」という側面が,無断リンクをすることが問題であるとくっぱさんが思う理由だということでしょうか?
「一方的に差別的に狙い撃ち」というのは無断リンクされる側の評価ですよね.
ということは,無断リンクをする側の問題点は無断リンクされる側に「一方的に差別的に狙い撃ち」されたと思われる行為をしたという点にあるといえるかと思います.
つまり,くっぱさんにとって「一方的に差別的に狙い撃ち」というのは悪いことなんですね.

なぜ,「一方的に差別的に狙い撃ち」は悪いことなんですか?
もしかしたら,すでに議論済みの点かもしれませんが,分からなかったのでお聞きしました.もし,議論済みでしたらそちらのURLを教えてください.
よろしくお願いします.』 (2007/09/12 22:14)


すると,くっぱさんが

sor_aさん

>つまり,くっぱさんにとって「一方的に差別的に狙い撃ち」というのは悪いことなんですね.

そのようなことはどこにも書いていませんが、どこかに書いてあったらURLを教えてください。

無断リンクなんてウェブの仕組みで制限されていないのだから、無断リンク禁止宣言されていようがいまいが、粛々と無断リンクをすればいいのです。なのに無断リンク禁止論がこれだけ盛り上がる、特に、無断リンク禁止否定派の人の間で盛り上がるという現象はなぜなのだろうという観点で考えたときに、実は「一方的に差別的に狙い撃ちをしているわけではないことの説明を軽視」していることに後ろめたさを感じている人が少なからずいるのではないかと私は実は疑っています。』 (2007/09/12 23:54)


と,誤読であることを指摘された.
違うの?と,sor_a悩むという状況だ.