読了

和田 はつ子「口中医桂助事件帖 葉桜慕情」

和田 はつ子の「口中医桂助事件帖 葉桜慕情」を読了. 江戸時代の歯医者を主人公にしたシリーズものの短編集の4作目. この本の中の作品がそれぞれ微妙につながっている. 口中医桂助事件帖 葉桜慕情〔小学館文庫〕作者: 和田はつ子出版社/メーカー: 小学館…

佐野洋「白い刑事」

佐野洋の「白い刑事」を読了. 冤罪をテーマにしたシリーズものの推理短編集. 相撲好きの女―白い刑事 (中公文庫)の文庫本化.未収録作品も含まれる. ベテランの弁護士のもとに,奇妙な刑事が助けを求めにやってくる.彼は容疑者の無罪を信じており,自白を…

小川洋子「薬指の標本」

小川洋子の「薬指の標本」を読了. 著者は「博士の愛した数式」を書いた人. 薬指の標本 (新潮文庫)作者: 小川洋子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1997/12/24メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 124回この商品を含むブログ (310件) を見る

畠中恵「つくもがみ貸します」

畠中恵の「つくもがみ貸します」を読了。 時代小説(江戸)の短編集 新作ではあったが、新シリーズでは無さそう。 古道具屋兼損料屋(損料屋はレンタルショップ)の姉弟と店のつくも神が謎やら問題やら解決する話。 人ならぬモノを描くのがうまい人 ジュブナ…

北森 鴻「メイン・ディッシュ」

北森 鴻の「メイン・ディッシュ」を読了。劇団女優紅林の同居人であり、魔法の様な料理を作るミケさんを主人公にした推理連作集。 連作は、短編集の形式だが、その短編が積み重なって、最後には違うもう一つの話が浮かび上がるという一粒で二度美味しい形態…

乃南 アサ「駆けこみ交番」

乃南 アサの「駆けこみ交番」を読了。 新人のおまわりさんを主人公とした短編集。 面白かった。駆けこみ交番 (新潮文庫)作者: 乃南アサ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/08/28メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (18件) を見る

泉 鏡花「海神別荘―他二篇 」

泉 鏡花の海神別荘―他二篇 を読了。 脚本が3編 内容は 海神別荘 山吹 多神教 外科室を高校生で読んで思ったが、この人は、日本で最も素晴らしいエロ本作家だと思う。

浦山 明俊「東京百鬼―陰陽師・石田千尋の事件簿」

浦山 明俊の「東京百鬼―陰陽師・石田千尋の事件簿」を読了。 現代の陰陽師と呼ばれる石田千尋氏をモデルにした伝奇物の連作集。 注)以下はリアルの石田氏を知らず、かつメディアでも見たことがなく、この本で初めて氏の存在を知った人間がこの本の感想を書…

黒崎緑「揺歌」

黒崎緑の「揺歌」を読了。 古本屋の88円本コーナーで購入。昔読んだ「しゃべくり探偵」の人だと思ったのでその作風を期待して読んだが、全然違う感じだった。 不思議な力をもつロックスターのリュウを、運命的な出会いをした女子高生が助けようとする話。作…

鯨 統一郎「月に吠えろ!―萩原朔太郎の事件簿」

鯨 統一郎の「月に吠えろ!―萩原朔太郎の事件簿」を読了。 詩人萩原朔太郎を主人公とした大正時代を舞台にした推理短編集。 書き手は室生犀星。私(室生)が、行動を共にした探偵趣味の詩人萩原の詩的インスピレーションに基づく推理を記述しているという形式…

大倉嵩裕「白戸修の事件簿」

大倉嵩裕の「白戸修の事件簿」を読了。 短編集。 お人好しの大学生が厄介事に巻き込まれ、問題が発生し、解決される話。例えば殺人犯にされると警察に追われた友人がやって来て、真犯人を探すために掏りを探し回ったり、銀行で預貯金に間違いがあり待ってい…

戸板康二「目黒の狂女」

戸板康二の「目黒の狂女」を読了。 老歌舞伎役者の中村雅楽を主人公とする全集の3冊目。歌舞伎世界を舞台にしたミステリ短編集。雅楽は衰えない好奇心と観察力、他者への気配りによって歌舞伎界の多くの人に敬愛されている名優だ。そんな彼の元には歌舞伎の…

岡田 斎志「枯れてたまるか探偵団 」

岡田 斎志の「枯れてたまるか探偵団 」を読了. ユーモアミステリ長編. 「枯れて」から判るとおり,老人が主人公のミステリ. 北見けんいち(釣りバカ日誌の絵)の表紙が面白い.枯れてたまるか探偵団 (小学館文庫)作者: 岡田斎志出版社/メーカー: 小学館発…

宇江佐真理 『卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし』

宇江佐真理の 『卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし』を読了した。 卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし (講談社文庫)作者: 宇江佐真理出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/07/14メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ …

佐野洋「歩け、歩け」

佐野洋の推理小説短編集「歩け、歩け」を読了。初めてこの人の本を読んだ。とても息の長い作家らしく、1928年生まれでいまだ現役らしい。1964年から2005年までの作品が載っている。テーマや主人公が決まっているわけでは無く未収録作品を載せたというものら…

都筑道夫著『退職刑事6』

都筑道夫著『退職刑事6』創元推理文庫を読了した。偶然この本に出会い何とは無しに手に取った為、邪道ながら6巻目から読むことになった。とは言っても短編集だったので途中までシリーズものだと気付かなかっただけだ。西澤保彦の論評によると最終巻のようだ…

泉 忠司/晴香 葉子「心理カウンセラー晴香葉子の解決事件簿」

泉 忠司/晴香 葉子の「心理カウンセラー晴香葉子の解決事件簿」を読んだ. 携帯サイト「Legimo」で人気らしい. 私にとっては,初のケータイ小説だった. 心理カウンセラー晴香葉子と淡い恋愛未満(?)にあるらしい,警部補泉が殺人事件に当たり,晴香が心…

西條奈加「烏金」

西條奈加の「烏金」を読んだ。 時代小説で、江戸時代の「烏金」という金貸しの話 。 人情もの。 最後まで謎を引っ張るけれど,そこがよかった.烏金作者: 西條奈加出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/07メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブロ…

泡坂妻夫 「蚊取湖殺人事件」

泡坂妻夫の「蚊取湖殺人事件」を読んだ. 短編集.シリーズものではなく,それぞれ独立した主人公の話の集まり. この人は推理小説家だと思っていたけど,そうではない作品もあって驚いた. 本格といえばそうだけれども,シュールだなぁというのが正直なとこ…

五條 瑛「ヨリックの饗宴」

五條 瑛の「ヨリックの饗宴」を読了. 久しぶりに現代が舞台の小説を読んだ. ハードボイルド小説.ヨリックはハムレットの登場人物. 読むのを止められないと言うほどではないが,466pが苦にならないくらいには面白かった.ヨリックの饗宴 (文春文庫)作者: …

松井今朝子「吉原手引草」

松井今朝子「吉原手引草」読了吉原手引草作者: 松井今朝子出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/03メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 46回この商品を含むブログ (136件) を見る同作者4冊目 直木賞受賞作品

松井今朝子「二枚目並木拍子郎種取帳」

松井今朝子「二枚目並木拍子郎種取帳」を読了.「一の富並木拍子郎種取帳」に続く,並木拍子朗シリーズの第2弾.二枚目―並木拍子郎種取帳 (時代小説文庫)作者: 松井今朝子出版社/メーカー: 角川春樹事務所発売日: 2006/06/01メディア: 文庫 クリック: 4回こ…

松井今朝子「一の富並木拍子郎種取帳」

松井今朝子「一の富並木拍子郎種取帳」読了一の富―並木拍子郎種取帳 (時代小説文庫)作者: 松井今朝子出版社/メーカー: 角川春樹事務所発売日: 2004/06/01メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (11件) を見る同作者2冊目 捕物帳の短編集

菊池 寛『藤十郎の恋』

菊池 寛『藤十郎の恋』読了 戯曲だった。 戸板 康二の中村雅楽シリーズで小道具にこの作品を使った短編があり、読んでみた。

松井今朝子「非道、行ずべからず」

松井今朝子「非道、行ずべからず」を読了非道、行ずべからず (集英社文庫)作者: 松井今朝子出版社/メーカー: 集英社発売日: 2005/04/21メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (18件) を見る